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富山大学・籠橋蒔乃さんの卒論

  • 執筆者の写真: Mariko Watanabe
    Mariko Watanabe
  • 1月2日
  • 読了時間: 3分

こんにちは、女将の麻里子です。


早速ですが、富山大学人文学部(2025年当時)の籠橋 蒔乃(かごはし しの)さんが、タルマーリーを舞台に書いてしてくださった卒業論文をPDFファイルでこちらにアップします(※本論文は、一般公開にあたって一部内容の変更を行っております)。



一昨年2024年10月に約1か月、タルマーリーのインターンとして智頭町に滞在し、日々の仕事をしながらフィールドワークを行った蒔乃ちゃん。渡邉格・麻里子をはじめ、様々な地域の方々のフィールドに足を運び、インタビューを行っていました。

学部4年生にしてこのような深い観察と考察ができるなんて、本当に「素晴らしい!」の一言です。

論文の完成はもう1年も前になってしまいましたが、今読んでも同じ新鮮な輝きで、私たちの「今」に至る事実と思考が整理されています。


蒔乃ちゃんが幼い頃からご両親が自然栽培の農業を実践されているそうで、彼女自身の経験と瑞々しい感性から、私たちのことも深く理解してくれたのだと思います。


そして彼女は1か月のインターンで、本当に気持ち良く働いてくれました!卒論の中でも下記のように述べられていますが、蒔乃ちゃんはまさに「自分で考えて動ける人」でした。


「1か月間実際に働いたが、タルマーリーには一切マニュアルがない。最低限のことを教わって、すぐに客に注文を取りにいきドリンクをつくり、レジ業務をする。文言を教わるわけでもないので、他の人の様子を観察して取り入れたり、自分で必要だと思うことを考えて動いたりする。日々同じことを同じ順番で繰り返すのではなく、その日ごとにその都度、今何が重要でどう対応するべきなのか、考える必要がある。それはマニュアルを読めばわかることではなく、自分の経験から掴み取っていくべき感覚である。」


全48ページの大作ですが、「第7章 考察」のみでも、ぜひぜひ読んでみて下さい。

最後に、私が最も好きな個所(43ページ)を下記に引用します。


蒔乃ちゃん、本当にありがとうございました!


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タルマーリーは「場所」という視点で見ても、「仕事」と「生活」が融合している。お店は時に訪れる知人と会食をする場になり、家族が過ごす場所になる。そこには家族の会話があり、訪れるお客さんや知人との会話があり、丁寧な食事がある。「仕事」だけをするのではなくまさに、日々の営みの一部であった。用事がないときは息子さんがお店で勉強をしたり動画を見たりしている。そして、忙しそうだとふらっと裏にやってきて、食器を片付けたり、ドリンクをつくったりする。落ち着いてくるとまた勉強に戻る。手伝いを強要するわけではないのに、忙しくなると手伝う様子を見て、率直に凄いなという感想を抱いた。これは、仕事が常に近くにあったからできることなのだろう。息子さんにとっても「仕事」が「生活」の一部となっていると言えるのではないか。

渡邉さんは、「どのように生きたら気持ちが良いか」という人生に対する問いかけの延長線上に、仕事を置いていると感じた。「仕事」を、お金を稼ぐ手段と捉え日々の暮らしから抽出するのではなく、「人生」という大きな単位の中の一つの要素として捉える。渡邉さんがこれからのタルマーリーを語っている際、「私たちが本当にしたいことは何か」、「わくわくすることはなにか」ということに焦点を置いていることが印象的であった。渡邉さんにとって、タルマーリーは仕事ではなく人生そのもののように見えた。


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