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​新井 彩未 Ayami Arai 
(カフェ・販売マネージャー)

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生活から自分を整え、
相手と仕事に
誠実に向き合う

※インタビュー・記事作成:塩月未希子

2021年4月からタルマーリーで働き始めました。現在は、タルマーリーの販売部門マネージャーとして(まだまだ見習いですが…)、パン販売とカフェ運営に携わっています。

 

大学生の頃は、教育学部で環境教育を専攻していました。水俣病を研究する教授のもと、国内外の様々な場所に出掛け、多様な人々と関わりながら、開かれた学びの場作りを目指して活動していました。また、自然に興味関心があり、休日は農家さんの畑を訪ねたり、アースディやオーガニックマルシェの事務局ボランティアとして活動したり。「生きていく上で大事なことをつかみたい」という気持ちで、色んなことに参加していました。

 

大学卒業後は、働きながら学びを深めていきたいと思い、東京都国分寺市にある環境NGOが母体のオーガニックカフェに就職しました。お客様の接客や、環境に配慮したコーヒー等ドリンク類の提供、季節やイベントのメニュー考案を担当しました。地域の活動が活発で、多種多様な方が集うお店だったため、色んな人と話す中で私の関心はどんどん地方へ。

 

そんな時、職場の先輩や、環境問題に取り組む知り合いから

「鳥取におもしろいパン屋さんがある、本を読んでみたら」

とおすすめされたのが「田舎のパン屋が見つけた 『腐る経済』」でした。

社会の仕組みやお金の流れに課題感を持っていたので、本に書かれている内容はすごくいいなと思いました。そして、地方で取り組まれていることに驚きました。都会での取り組みとの違いは何だろう、実際に取り組まれている様子を見たいな、その場所でどんな生活をしているのだろうと興味がわきました。

 

4年間オーガニックカフェで働き、全く違う新しい環境に身を置いてみよう、挑戦してみたいと考えました。出身の群馬県、大学時代に暮らした埼玉県や就職した東京都といった関東圏から離れ、「自分で決めた土地で暮らしてみよう!」と決めました。

1年間かけて準備をし、ワーキングホリデービザでドイツへ向かう予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で保留に…。国内で暮らすことを考えた時、一人旅で訪れたタルマーリーのある智頭町を思い出しました。

 

2021年3月から4週間インターンに参加しました。同じインターン生やスタッフの方々とシェアハウスで寝食を共にして、お休みの日には一緒に出掛けて、ただただ楽しかった!

智頭町は、自然が豊かで、故郷の群馬県の山間部と似ているところがあります。将来、どこか地方で暮らしたい、何かしたいという思いを持っていたので、ここで暮らせたら地元でも他の場所でも大丈夫、やっていけそうという気持ちになりました。

 

インターンを終えて間もなくタルマーリーで働き始めました。

現在は、販売部門でタルマーリーの店舗にいらっしゃったお客様の接客、通販の対応、週末は智頭店で勤務しています。

お客様と接するお仕事は、これまでの経験を活かせる部分がありました。一方、電動ドライバー等の工具を使うDIY、Excelやお客様とメールのやり取りといったデスクワークは初めてで随分苦労しました…。

不得意なこと、やったことないことをやるのは、とてもエネルギーが必要で、「失敗したらどうしよう」という気持ちが頭をよぎり、初めはなかなか一歩が踏み出せませんでした。

ですが、周りのメンバーが初めてのことに向かい合い、調べたり、聞いたり、様々な方法で試したりしている姿を見て、「あ、私もこうやってひとつひとつやってみたらいいんだ」と思えました。

 

タルマーリーでは「失敗していい」と言われています。大切なのは、失敗をどんなふうに活かすか、ということをひしひしと感じています。

挑戦して、失敗して、時にはお客様にご迷惑をお掛けして謝って…を繰り返して、新しい業務を覚えていきました。毎日、何かしら失敗していたので、出勤してパソコンを見るのが怖いって思ったことは忘れられません(笑)。

 

2022年5月から販売部門マネージャーになりました。全体を見渡して、お客様が心地よく過ごせているか、メンバーの配置は適切か、業務の遅れやトラブルはないか気を配っています。

マネージャーになったことで、よりメンバーとのコミュニケーションを大事にするようになりました。難しいなと感じていることは、言うこと、言わないことの見極めです。

つい先回りして細かく伝えてしまうのですが…、メンバーが自分で考えて気付いていけるような関わり方をしていきたいなと思っています。

 

マネージャーとしての振る舞いに迷い、格さんや麻里子さんに相談した時、

「生活を整えて、自分を整えること。間違えたことを言ったら謝る。」

というアドバイスを頂きました。

自分自身に向き合うこと、そこから相手に誠実に向き合うことが始まると、心に留めています。

 

タルマーリーで働く中で、お客様が喜んでくださった時が何より嬉しいです。遠方からタルマーリーを目指して、わざわざ来てくださるお客様も多くいらっしゃいます。

「どのパンがおすすめですか?」

と聞かれたら、お客様の好みを伺って一緒に考えさせて頂いています。パンやカフェを楽しんで頂くことはもちろん、お店での会話や体験も含めて「タルマーリーに来てよかったな」って思ってもらえたら嬉しいです。

 

一緒に働くメンバーは、みんないいところ、得意なことがあって、一緒にいると自分が更新される感じがします。自分の考えや行動を見直したり、相手のいいなと思う生活習慣を取り入れたり、新しいことを知って世界が広がったり。すっと背筋が伸びるようです。

 

将来的には、どこに暮らすかはまだわかりませんが、故郷でも何かできたらいいなと思っています。同じような志をもった仲間と一緒に、自分も周りにいる人々も、色んな人が楽しいと感じられることをしていけたらいいなと思います。家での暮らしがあって、人が集うような場所を作れたらいいな。東京のオーガニックカフェやタルマーリーで学んだことを表現していきたいなと思っています。

Q&A

  1. 出身地群馬県
     

  2. 得意技:服作り、編み物、繕い / お直し
     

  3. 休日の過ごし方:

    1. 家で過ごすときはミシン(ラジオと音楽を聴きながら)→散歩→温泉

    2. 2日間で小旅行に行くことも多いです。

    3. タルマーリーのスタッフと山陰・山陽各地へお出かけ
       

  4. タルマーリーで好きなメニュー
    チーズマフィン(蒸してオーブンで焼くのがおいしい。ひと手間かけて、ゆっくり待って食べてみてください!)

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