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執筆者の写真Mariko Watanabe

4月からの営業体制について



 こんにちは、女将の麻里子です。

早速ですが、大事なお知らせです。


 タルマーリーは2023年4月から、パンとビールの販売とカフェの機能を【智頭店】のみに集約します。

 つまり、【那岐店】での小売販売とカフェは、3月末で終了します。


 昨年春から2号店である【智頭店】をオープンし、同じ町内で2店舗を運営してみたのですが、エネルギーが分散して良いサービスを提供できない状況となってしまいました。


 そこでこの春からは、お客様を【智頭店】にてお迎えし、パンとビール、ピザなどをゆっくりと楽しんでいただきたいと思います。

 【智頭店】は智頭駅から徒歩10分と利便性も良く、一棟貸しホテルも併設しています。また近隣には「石谷家住宅」のある智頭宿の美しい伝統的町並みが残っています。

遠方から足を運んで下さるお客様にも、この町により長く滞在し、町の環境をまるごと楽しんでいただきたい…。


拙著「菌の声を聴け」にも書いたように、町で暮らすように過ごしていただく「アルベルゴディフーゾ」(分散型の宿)を、智頭宿エリアで実現していきたいと思っています。また、地域の仲間たちと協同して、宿泊型エコスタディツアーなどの事業も進めていく予定です。


 一方で【那岐店】は製造に特化し、特にビールの麦芽製造システムを構築していきたいと考えています。

【那岐店】では製粉機を導入したことで、「土に小麦の種を撒けばパンが作れる」ようになりました。これを私たちは『無から有を生むシステム』と呼んでいます。

 そしてビールでも同じように『無から有を生むシステム』、つまり、「土に麦の種を撒き、ホップを植えれば、ビールが作れる」システムを構築したいと考えています。


 そのためには、麦を麦芽に加工する工場を整備する必要があります。莫大な資金と労力を必要とするのでそう簡単なことではないのですが、それでも私たちは、

「野生の菌による発酵を基点とした地域内循環」

を目指しているので、海外産オーガニックの麦芽とホップを使用している現状に甘んじるわけにはいきません。

 更に【那岐店】の広々とした空間を活かせるような体験型プログラムなども企画していきたいと考えています。

 

 このように営業体制は変わりますが、私たちはこれまでと変わらぬ熱量で、この智頭町で精一杯モノづくりを続け、菌にとっても人間にとっても、より良い場作りを目指して動きます。

 皆さん、どうぞ今後とも応援をよろしくお願いいたします。



<店舗情報>


◆タルマーリー那岐店◆

※2023年3月31日で販売・カフェを終了


鳥取県八頭郡智頭町大背214-1

TEL/FAX 0858-71-0106

火・水曜休



※パンとビールの販売、カフェ、一棟貸しホテルを継続。4月からピザを提供予定。


鳥取県八頭郡智頭町智頭594

TEL 0858-71-0139

火・水曜休

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